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7か条

【医師の転職市場の現状】

現在発表されている(平成18年)人口10万人に対しての医師数は多い方から順に、京都府、徳島県、東京都となっており、逆に少ない方から順に埼玉県、茨城県、千葉県となっています。現在は平成24年ですので多少の順位の変動はあるかもしれません。

大都市部、東京23区・札幌市内・横浜市近郊・名古屋市内・大阪市内・福岡市内は大学も多く比較的充足気味となっております。 アルバイトを探すとなると条件の良い求人案件はすぐに決まってしまい、中々見つける事が大変な状況です。特に東京23区内、あるいはその近郊は人気が高く、良い求人が出てもすぐに決まってしまいます。

また常勤の募集を探しても地方と比べて求人案件件数も少なく、条件もあまり良いものがありません。当然の如く、勤務条件も需給関係に左右されまずので必然的に地方に比べれば悪くなっています。一方地方では相変わらず医師不足ですが、住環境が良い、交通の便が良い(新幹線停車駅が近くにある)などの案件は比較的人気があります。またある程度症例数をこなし、経験を積んだ医師であれば何処でもひくてあまたですので、先生のご要望に叶う案件は全国的に見つかるのではないでしょうか。

常勤で勤務したことのある医療機関数をアンケートで調べた所「4~6箇所」との回答一番多く、「7~10」「2~3」の順になっています。医局派遣による人事の移動の為全く問題は無いのですが、医局を離れてからの勤務医療機関数が多い場合(転職回数が多い)、採用側は「採用しても短期間のうちに退職されてしまうのではないか」と考えられ、採用を躊躇う事も少なからずあります。
しかしながら短期間(1年程度)でもお手伝いいただきたいという医療機関もあるので一概には言えません。

【転職を考える前に】

今の職場を離れて転職したいと考える時はどんな時でしょうか?仕事に見合うだけの報酬を得られていない。自分の力量に対しての 評価が低い。ご自身が望む医療とはかけ離れた医療をやらされている。今の人間関係に疲れた。家族の事情で引っ越さなければならないなど、それぞれ理由があると思います。

しかしながら転職をすれば必ず不満が解消されるわけではありません。もしかしたらもっと不満だらけの職場へ就職してしまうかもしれません。そこで絶対変えたい不満、何が妥協できる不満なのかを順位をつけてみる事をお勧めします。不満の整理と自己分析ですね。これを行う事によって転職が成功するか、あるいは転職しないで現職場に留まるかの判断が見えてきます。

例えば自分の力量、働きぶりに対して報酬が少なすぎるので報酬を上げたいという事が一番の要望であれば、転職は成功すると思います。

事前の契約段階で金額を決めてしまえば良いわけです。ただ不当に高い報酬を要求するのはいけません。あくまでもご自身の力量に あった報酬の範囲でベストのものを要求して下さい。私の経験からただお金だけ(もちろん報酬は重要ですが)で勤務先を決められて 長年勤務された医師は殆どいません。

医療機関も長年勤務して下さり、収益に貢献してくれた医師にはしっかりと報酬を出しているものです。一方人間関係に疲れたから転職したいという場合は注意が必要です。転職して職場を移ったからといって、自分と相性の良い医師ばかりとは限らないからです。人間関係の構築には時間がかかりますし、最初のうちはそれなりに気を使うものですので注意が必要です。しっかりと準備、ご自身の気持ちを整理してから転職活動を行うようにすることをお勧めします。

【医療機関が採用したい医師像】

医療機関が欲しがる医師ってどんな医師なのでしょうか?簡単に言ってしまえば患者さんをたくさん集められる医師という事になります。では患者さんの集まる医師ってどんな医師なのでしょうか?

多くの症例を経験してきている、外国へ留学して多くの知識を持っている・・・ではないと思います。もちろん患者さんにとって技術力や経験や知識が豊富な医師の方が良いに決まっているのですが、何より患者さん目線で患者さんの身になって話が出来る医師が患者さんを呼べる医師では無いでしょうか?

「○○先生は腕は良いみたいけど、無愛想で怖い」「専門用語ばかり並べられて言っている事が良く分からない」等と言われてしまっては患者さんが集まるどころの話ではありません。また医療機関は医師一人で仕事をする場所ではありません。

病院であればコメディカルや事務員含めて多くのスタッフが働いています。クリニックでも最低5名以上は勤務しているでしょう。医師は医療界のトップであることは間違いないですが他のスタッフとのコミュニケーションが上手くとれない医師ですと医療機関の採用が難しくなります。医師の同僚を含め他のスタッフと上手に付き合って、そして患者さんを大切にしてくれる医師を医療機関は望んでいます。

【転職開始時期・退職時期】

転職の時期に関しては常勤について書いておきます。2、3年後を見越して転職活動をされる医師がいらっしゃいますが、今の時点で求人案件を求めるのは無理がありますし、勤務内容に対して交渉することは無駄だとお考え下さい。

もちろん、紹介会社のキャリアコンサルタントに相談という形ならば全く問題はありません。具体的に求人案件を探して、報酬の交渉、勤務日数の交渉を進めていくとなりますと不確定な部分が多過ぎて医療機関も興味はあっても、話が進まない場合が多いです。例えば今現在、特定の診療科の医師が不足していたとしても、2年先、3年先には充足してしまう可能性は高いのです。

本格的に転職活動を行うとするのであれば1年あれば充分で、就職先が決まり次第、医局に属しているのであれば対局を申し出るのが望ましいです。退職の申し出の時期については医療機関によってまちまちですので、退職の申し出の時期を決めてから逆算をして転職先を見つけるのが良い方法です。

【求人情報の探し方】

医師の求人情報を探すのには何処を利用すれば良いでしょうか?やはりインターネットを利用するのが一番だと思います。 次にインターネットを利用して何て検索すれば?となりますが、「医師求人」、「医師転職」、地域を絞るのであれば、「医師求人 地域名」、「医師アルバイト 地域名」。診療科で絞るのであれば「医師求人 診療科」、「医師転職 診療科」が良いと思います。

検索結果には医師の人材紹介会社(転職支援会社)のページがズラッと並ぶはずです。この中でご自身のご要望に合致する案件が見つかれば、その会社に問い合わせて下さい。この際、個人情報を聞かれるとは思いますが、正直にお答えして下さい。

インターネットからの応募や問い合わせも可能です。中には個人情報は明かしたくないと仰る先生もいらっしゃいますが、最低限、 卒年、ご年齢、連絡先(電話番号、メールアドレス)、ご専門診療科は紹介会社に伝えておかなければ、担当キャリアコンサルタントは医療機関に問い合わせる事も出来ず、おおよその対応しかしてもらえません。本気で転職を考えている、アルバイトを探している ということであれば、上記の情報は伝える事をお勧めします。

(転職編)
勤務日数は交渉により週5日→週4日に変えていただける医療機関もありますので、週4日の勤務希望で求人情報に週5日勤務と 書かれていても必ずしも絶対ではありませんので、相談してみて下さい。

(アルバイト編)
夜間当直勤務の場合、入りの時間(勤務開始時間)と明けの時間(勤務終了時間)が書かれていても、交渉出来る場合がありますので 相談してみて下さい。報酬に関しては交渉の余地は少ないですが、可能性が無くはありませんので交渉可能です。

【医師の紹介会社とは】

「有料職業紹介事業」として厚生労働大臣の認可を受けた企業や個人が運営しています。紹介の流れとしては以下の通りです。

まず転職希望やアルバイトを探している医師からの依頼を受けます。これはインターネットや電話で受け付けるのが一般的です。 依頼を受けた業者は医師の招聘を希望している医療機関、製薬会社等から出ている求人案件の中から、医師の要望に叶う求人案件を 探します。

医師の希望する求人が見つかれば、医師に打診し、医師が希望すれば、見学、面談へと話が進みます。見学、面談の前に勤務曜日、勤務日数、報酬、仕事内容の調整を行う場合もあります。

医師と採用側の希望が合致すれば採用なり、紹介会社は採用側の医療機関、製薬会社等から紹介手数料として報酬を 受け取る事ができます。尚この際、医師が費用負担をする事はありません。紹介手数料の一般的な金額は入職予定医師の 初年度の理論年収の○○%となっている事が多いようです。

【上手な紹介会社との付き合い方】

昨今医師の転職のサポートを行う紹介会社(転職支援会社)がかなり増えました。インターネットで「医師求人」「医師転職」と検索すれば検索結果にはズラッと紹介会社の名前が並びます。まずその中からご自身の希望する求人案件を取り扱っていそうな会社数社にに転職エントリーしてみてください。

数社にエントリーする事をお勧めする理由はやはり、一社よりは二、三社の方がご希望に叶う案件をより多く見つけてくれると思います。逆にあまり多過ぎると同じ案件を複数社が提案してきますし、何より対応が面倒になります。

登録した会社から数日以内、対応の早い会社であれば即日何らかのレスポンスがあると思います。理想的なのは登録した紹介会社の担当者と一度会って細かな要望を伝える事ですが、忙しくて時間が取れなければ、メールでのやりとり、電話でのやりとりで要望を伝えて下さい。

そしてこの何度かのやりとりで熱心に話を聞いてくれるとか、対応が早いとかの判断をして下さい。中には、医師の要望も良く聞かずに、取引の濃い医療機関の求人案件を強引に押し付けてくる会社もあるようです。

転職に本気だよということが担当者に伝われば、一生懸命に動いてくれると思います。そして良い条件を医療機関から引き出そうと 努力してくれます。もちろん転職を希望する医師の協力があってこそなのですが。
玉石混交の紹介会社ですが、良いコンサルタントと出会う事が良い転職に繋がる近道ではないでしょうか?